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 協同組合 焼津シーフード
 伝統の味に新たな技術
〒425-0033
焼津市小川3341番地の1
TEL:054-624-8773
FAX:054-624-3287
理事長 小山敏雄
組合員   8社



▲カテキンの効果で抗菌性をアップ


江戸時代から「旬の味」

 「俺っちが、やらにゃ、誰がやる」。焼津市のなまり節製造業の若手経営者と後継者が、新商品の研究開発に積極的に取り組んでいる。
 平成十一年十二月、組合を設立。翌年七月より、県の助成を受け新商品の開発に着手した。
 なまり節の歴史をたどれば、江戸時代までさかのぼる。旬を彩る定番の食べ物として、大変な人気だったといわれている。
 食材として、長い歴史のあることは、安全とおいしさの証。
 新鮮な、かつおを原料として作られるなまり節は、焼津の特産品として、明治以前より生産され、現在では全国生産の九五%以上を出荷し、「さかな」の街、焼津を代表する地場産品になっている。
 しかし、平成十年度、焼津で生産された「かつおなまり節」は、三、九二四トン。平成四年の六千トン弱と比較しても三分の二に減少している。生活様式の変化や、嗜好の多様化によって、焼津で作られる水産加工品にも大きな変化がみられる。
 普通の状態で保存が効く、かつお節や、冷凍・冷蔵を前提とした水産加工品は加工量が増えているが、練り製品、なまり節は減少している。
 また、市内の加工業者数を見ても、平成二年に、二五〇社の水産加工業者が、平成十年には、二一三社に減少している。(生産量、事業所数は関東農政局静岡統計事務所調べ)


中小企業静岡(2001年 6月号 No.571)