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目覚めよ!自立した企業へ

中小企業白書のポイント

― 2001年版 ―



 21世紀に入って最初の白書である「2001年版中小企業白書」
(平成12年度中小企業の動向に関する年次報告)が発刊された。
 今年の白書では、中小企業が抱える典型的な悩みを
分析・解決するという観点から構造面の変化をみるとともに、
具体的な解決事例を116事例にわたって大量に例示。
また、IT化の取組みでは失敗事例も紹介。
IT神話に躍らされないよう忠告する側面も見せている。



慣行、前例の打破を
課題解決に向け一一六事例を分析


 白書は第一部「最近の中小企業の動向」、第二部「円滑な経済構造変化に不可欠な中小企業の挑戦」の二部構成。
 特に大半を占める第二部では、経営者にとって参考になる解決事例を中心に紹介している。また、これまでは製造業が占める部分が多かったが、建設業、サービス業、卸・小売業にも対象を広げて幅広く扱っている。



厳しく現状を認識
第一部 最近の中小企業の動向


 各種調査を精査、次のように分析している。
 「中小企業の景況は弱含んでいる」と厳しい現状を認識。特徴として、ITを中心とした製造業が回復してきたものの、その他の業種の回復が弱かった点をあげている。
 平成十二年の中小企業(資本金一億円未満)の倒産件数は約一万八千五百件と前年比で二二%増加し、その三分の一を建設業がしめたと指摘。設備投資では、「設備投資額はキャッシュフローを下回っており、慎重な姿勢」と分析。金融機関の中小企業向け貸出については、「融資先に対する選別が進んでいることがうかがえる」としている。



具体的事例を詳細に
第二部


 「円滑な経済構造変化に不可欠な中小企業の挑戦」をテーマに中小企業の経営課題に対する解決事例を中心に紹介。一部、失敗事例も扱っている。

 中小企業が抱える経営課題とその対応 

 短期的、長期的に見て「需要の停滞」が最大の経営課題。長期的には「人材の確保・育成」「資金調達難」も深刻な経営課題と指摘。
 こうした悩みと、対応する解決事例として、以下をあげている。


中小企業静岡(2001年 6月号 No.571)