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 中小企業白書のポイント



■中小企業白書 年度版別テーマ(平成元年版以降)

テーマ
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円高定着下で進展する構造転換と新たな課題
景気拡大下で進行する中小企業構造の変化と新たな発展への課題
21世紀に向けて挑戦を続ける中小企業
新中小企業像〜多様化し増大する中小企業の役割〜
中小企業の課題と進路〜新しい経済社会への構造変化のなかで〜
構造変化のなかでの「変革」と「創造」
新たなる可能性へのチャレンジ
中小企業の時代〜日本経済再建の担い手として〜
“中小企業”その本領の発揚
変革を迫られる中小企業と企業家精神の発揮
経営革新と新規創業の時代へ
IT革命・資金戦略・創業環境
■キャッシュフローでみた有利子債務の必要返済期間
資料:財務省「法人企業統計年報」より作成
(注)
1.中小企業は資本金1億円未満、中堅企業は資本金1億円以上10億円未満、
 大企業は資本金10億円以上の法人企業を指す。
2.有利子負債=(短期借入金+長期借入金+社債)
 キャッシュフロー=営業利益×1/2+減価償却費
●需要の停滞 ◇=対応する事例

 中小企業の売上DIは水面下で推移。
 親企業による下請企業の選別、消費構造の変化など、顧客との関係において構造変化に直面している。
◇業務用焼物器メーカーA社は、大手居酒屋チェーンで設計段階から使用してもらい、一年かけて新商品を開発。商品化前に顧客ニーズを把握して成功した。
◇災害対策用品メーカーB社は、防災訓練等に参加して顧客の生の声を吸い上げ、商品の用途を拡大。

●資金調達面

 中小企業の多くは、有利子負債の必要返済期間が長期化(約二〇年、この十年で二倍。G‐1参照)
◇飲食店C社は、キャッシュフロー計算書を金融機関に提出し、資金返済能力が充分あることを示して無店舗で増店用資金を調達。
◇食肉プラント製造のD社は、事業に関連する損害賠償訴訟中に資金繰りが苦しくなったが、財務関連資料で黒字経営を証明できたため、つなぎ融資確保に成功。

●人材の確保

◇浄水場向けろ過砂メーカーF社は、「改善プラン」が採用された若手を期間限定取締役に就任させ、業務改革を推進。
◇電子部品関連メーカーG社は、独自の技能士資格制度を創設し、古参から若手への技能伝承を円滑化。


中小企業静岡(2001年 6月号 No.571)