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 その他、農業機器分野では、省エネ型の農業用ボイラー「省燃時代」を開発。熱伝導面積の大きな鋳鉄を使用している点が、大きな特色。「最近の農業機器は高性能だが複雑すぎて使いにくい。もっと簡単にできないか」をキャッチフレーズに研究が進められた。老人福祉分野では、大手企業が進出しないニッチ(すき間)分野の介護システム、福祉用具の開発を目指す。地域に密着したきめ細かいサービス、製品開発の検討を行っている。情報分野では、インターネットを利用した人材情報の交換システムの充実ほか、「ゆとりある生活」をテーマに、高度在宅医療、地域密着型在宅ショッピング、広域オンラインショッピングセンターの実現に向けての努力が進められている。





▲自然にやさしいRC舗装平板

やらまいか精神の復活


「中小企業の経営に多様な考えがあって当然、進むべき方向のベクトルを一つにする必要はない。」と鈴木理事長は、自由な発想の展開が組合運営の基本と語る。さらに、「何事にも積極的に取り組む遠州人の気概“やらまいか”が最近、消極的な姿勢の“やめまいか”に変わっている。組合の活動が地域活性化の起爆剤になれば」とも話す。
理事長は、新しいことにチャレンジするには、同業者団体では難しい。異業種の団体の必要性、重要性が今後、益々高まると見ている。組合活動の重点を、新製品の開発においているが、組合のホームページを開設、各種の情報発進を積極的に行い組合員間でさまざまな情報交換が行われ、取引に発展することも多い。
組合員の評価も、何か一つでも自社にとって有益なものがあればいい。分科会活動の中で自社の経営のヒントになるものが多いとすこぶる高い。
「組合員1社で新しいものを考えても限界がある。会員とのコミニュケーションの中からすばらしいアイディアが生まれる」と自身も組合員の石原専務理事が語る。
今後、組合では設立3年を契機に、組合の方向を再確認する為、開発分野の見直しを進め、時流にあったテーマに取り組んで行く。


中小企業静岡(2000年 9月号 No.562)