水上 |
お二人の趣味は対照的ですね。
斉藤支店長は野球、岡本支店長は読書とか。
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岡本 |
読書ってありました。(笑い)
それが、最近、時間に追われてなかなか読んでないんですよ。
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水上 |
斉藤支店長、今も野球やられます?
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斉藤 |
もっぱら観るだけです。高校時代は軟式野球をやっていました。
うちの高校(静岡商業)は国体にも出ましたので、実力はあったと思います。
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水上 |
当時の静商といえば、巨人の新浦とか藤波(中日)が活躍してた時代でしたよね。
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斉藤 |
そうです。ちょうど同時期にあたるんです。
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水上 |
お二人とも任地、経歴が違いますが、その中で一番印象的なものといったら。
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斉藤 |
私は営業店のみを歩んできましたので、お客さんとのかかわりの深いところですね。
企業の厳しい局面も目にしてきましたが、取り引きというのは信頼関係で成り立つ。
つまり、こちらが誠意をもって一生懸命やれば、相手も必ず応えてくれるということを学んだことすね。
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岡本 |
山形支店の時ですが、地元の業に中金が非常に愛されている銀行なんだな、
というのを感じました。企業のことを親身になって考え、お互いの信頼関係があったからだと思います。もちろん先輩の努力があったからですが。 |
水上 |
それは、歴代の支店長さんの教育がよかったからですよ。(笑い)。
その一方、お二人には耳の痛い話かもしれませんが、一般に中金は敷居が高いという意識がありません?
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斉藤 |
昔はあったかもしれませんが、今は少なくなったと思います。
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岡本 |
お客様に、中金変わったなと言われますね。
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水上 |
どのように変わった?
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岡本 |
まず、スピードが早くなったと。従来、ややもすると官僚的で、手間が掛かったけど、短時間で対応してくれるという声が多くなりました。
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水上 |
理由はなんだろうか?
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岡本 |
職員全体の意識改革が進んだからだと思います。
前垂れ精神が浸透したということですね。
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水上 |
中金法が改正されのが昭和六〇年。その頃からかな。
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斉藤 |
それ以前にもあったと思いますが、この時から民間ベースでないと我々は生き残っていけない。そういう危機感から活性化が図られたと思います。
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