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経営状況は「悪い」が激増

 「現在の経営状況は一年前と比べていかがですか」の問いに対しては、「悪い」が七一・五と対前年比で三一・三ポイントの極端な増加を見せた。「良い」と答えたのは五・八%に過ぎず建設関連からは「良い」の回答を見出せなかった。(G―3参照)
 こうした厳しい状況の中、経営上のあい路については、「販売不振・受注の減少」が六七・一%と圧倒的に多く、対前年比で二五・三ポイントの増加、以下「同業他社との競争激化」四六・〇%、「人材不足(質)」二八・九%となっている。
 「販売不振・受注の減少」は、昨年の二位から一位になるとともに、前出の経営状況悪化の数値を裏付けている。
 五年前との調査と比べると「同業他社との競争激化」「納期・単価等の取引条件の厳しさ」がより比重を増してきているのがわかる。(G‐4参照)
 また、「現在行っている主要事業について、今後どのようにするお考えですか」の問いに対しては、「現状維持」六七・三%、「強化拡大」二一・二%、そして、「縮小」が九・二%。最も「縮小」を検討しているのが多いのが十〜二九人規模の十二・八%である。
 業種別にみると、「強化拡大」の割合が高いのは、情報サービスや警備業などで構成する「対事業所サービス業」(五〇・〇%)、小売業(三三・三%)、食料品製造(三一・〇%)など。一方、「縮小」の割合が高いのは、窯業・土石(二一・一%)、木材・木製品などであった。

経営状況【G-3】


経営上の隘路(静岡県内:複数回答)【G-4】

項目
全体
順位
製造業
順位
非製造業
順位
H5年度
(全体)順位
販売不振、受注の激減
67.1
1
69.2
1
64.8
1
59.1
1
同業他社との競争激化
46.0
2
40.1
2
52.8
2
25.3
5
人材不足(質の不足)
29.3
3
30.0
4
28.6
4
32.3
3
人件費の増大
28.9
4
23.8
6
34.7
3
39.6
2
納期、単価等の取引条件の厳しさ
24.9
5
33.0
3
15.6
6
6.0
*11
製品(販売)価格の引き上げ難
23.2
6
28.6
5
17.1
5
30.6
4
技術力、販売力の不足
14.8
7
15.9
7
13.6
7
16.0
6
貸し渋り等の金融難
8.9
8
5.7
9
12.6
8
4.8
*13
原材料、仕入れ品の高騰
6.8
9
8.8
8
4.5
*10
12.8
7
*平成10年度非製造業9位 大企業等の進出7.5% 8位労働力(量)の不足、9位税金の過重、10位 大企業の圧迫・進出12位・役所の規制

中小企業静岡(1999年 2月号 No.543)