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「設立3年に憶う」


浜松建築設計監理(協)
大木 幸雄

 設立から3年。今が一番大切な時だと思う。仕事を受注することが大前提ではあるが、先づ組合員が組合の本質を見極めるための意識向上を目指した組織立で、実践した結果、職員を含めて、同じ目的を持った同志として、仲間としての意識を強く持つことが出来たのではないかと思う。
 先の全く見えない暗黙の中で、その理念とする「友愛の精神」「相互扶助の精神」が培われたとしたら、之は大きな財産である。そして地域に密着した事業の展開こそが、組合の存在が、その価値が社会的に認められ、やがて仕事の受注へと繋がるのではなかろうか。
 この精神に貫かれた組合こそが、この厳しい時代に生き残れるものだということを「浜松建築設計監理協同組合」組合員全員が再確認を致したいものである。


「沈黙は金」


中央会総務課
       村田 雄示

 今、本会に中国人研修生が来ている。毎日、彼女は新聞の社説を声を出して読み、日本語の意味を理解しようと勉強に励んでいる。普段、私たちが何気なく読みとばしたり自分勝手に解釈したりしている語句の説明を改めて求められると、大いに慌ててしまう。辞書を片手に、ああでもないこうでもないと説明をしていると、いかに今までいい加減に日本語を使ってきたのかと自己嫌悪に陥る。そのうち相手が漢字を書いて、これはこの意味ですかと問うのでそうだと答える。はたして、今度はその漢字の捉え方が彼女と自分とで同じなのかと疑心暗鬼を生ずる。
 これからの世の中ますます国際化、「沈黙は金」という日本人の美徳を返上し、声を出すことによりお互いの理解を深める必要がある。日本人同士でも。


中小企業静岡(1998年 11月号 No.540)