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沼津事務所発
   新たな展開に向け
       4項目を確認

不況に立ちむかう中央会東部地区役員会

続出した力強い意見

 中央会では、九月二五日に伊豆長岡町で県東部地区の役員会を開いた。
 業界や組合の現状について真剣な意見交換がされた後、次のような四項目を確認した。

一、金融や税制改革を含む景気対策が円滑にかつ迅速に行われることを強く要求する。

二、規制緩和は必要だが、産業を支える中小企業の活力が低下することのない方向性を。

三、多様化する組合員の要求をコーディネートできる機能や体制をめざすとともに、
  業種の異なる組合同士の交流や、メンバー外企業や外部機関との連携による新たな
  組合事業を模索することも重要。

四、個々の企業も、所属組合の共同事業を今一度評価し、経営基盤の確立を協同精神で
  はかって行く努力が求められる。

―などを、さまざまな場面で強調してゆく。

▲真剣な意見交換がされた東部地区役員会

 意見交換では、「今までの経営経験の中でもっとも厳しい。資産価値の低下で、かっての優良企業が突然倒産している」など苦境が続くものの、組合として様々な努力で、組合員を引っ張ってゆく力強い意見も続いた。
「収益悪化を不況のせいにしないで、固有の技術を売り込むことが大切だ」
「組合員には、一社依存型受注から複数社取引への転換を呼びかけてきた」
「得意分野の絞り込み、財務強化、役員の資質向上、の三点に欠ける企業は成長しない、と指導している」
「顧客の変化に対応し組合運営を変更してゆくことが大切だ」

沼津にもできた!

 東部地区の明るい話題としてひとつ。
 西部、中部にあって東部に無いものに大規模産業展示館がいわれていたが、十月一日、沼津駅北口に多目的展示イベントホール「キラメッセぬまづ」がオープンした。
 展示面積は約四千平米で半面使用も可能、駐車場三五〇台分を確保。展示会、見本市、集会・式典、スポーツ競技などさまざまな利用が可能で、ここからの情報発信効果に産業界は大きな期待を寄せている。
 本会では、来年三月二一日から二三日にここで開かれる「ふじのくにいずのくにメッセ'99」に参加し、「組合まつり」を開催する予定。多くの組合の参加を呼びかけている。(望月)


中小企業静岡(1998年 11月号 No.540)