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消臭効果の高い竹炭を使った加工技術を開発
(富山)


 協同組合県ニット工業センター染色センターは、木炭に比べてより消臭効果のある竹炭を衣料品に付着させる加工技術を開発した。
 開発したのは竹炭粉砕機で、竹炭を五〜十ミクロンに砕いた後、特殊のりとともに一平方メートルあたり五百万個程度の竹炭を製品に吹きつける。
 合紡メーカーが行った消臭試験では、悪臭の成分といわれるアンモニアや硫化水素などが二〇分後にほとんど消えた。また、五〇回の洗濯でも竹炭は付着したままという好結果が出た。

 今年はじめに兵庫県の靴下メーカーと契約し、販売ルートを確保。夏から紳士用靴下に使われる。
 商品化した靴下には、竹を炭にする際に抽出される竹酢液を注入したマイクロカプセルと竹炭を合わせて付着させ、付加価値を高めた。
 この夏、軽装になり外出する機会が増える中で、気になる体臭予防として各方面から注目を集めそうだ。

 

おかみさんらが「浅草旬の市」を建設(東京)

 東京・浅草の商店街のおかみさん有志が結成した「協同組合浅草おかみさん会」が、五階建てのビル“浅草旬の市”を建設。この施設で、全国市町村の物産販売とイベント開催に乗り出す。
 組合では、これまで全国各地の自治体に招かれ、地域活性化について懇談してきた。この中で農家の人たちが「東京で物産を販売したいが、赤字になるので踏み切れない」という悩みを抱えていることがわかり、これを解決するため自治体に年会費を払ってもらい、販売方法などのノウハウを伝授することにした。会費は年八十万円。組合では、二年ぐらいかけて一〇〇前後の市町村の加入を見込んでいる。
 建物はアンテナショップのほか、市町村の事務所兼宿泊所などが入る。組合では、他の物産展より利益が多いはず、と自信満々。
 各自治体と手を組むことで、より多くの人が浅草を訪れてくれることを期待している。

月に一度の名物市「門前市」を開催!(神奈川)

 藤沢・鎌倉の商店街で組織する「湘南龍の口門前会」では、「龍口寺の門前町」という個性を生かして、かつての縁日のにぎわいを街に復活させようと、骨董を扱う「門前市」を定期的に開催。
 この「門前市」は、毎月第三日曜日に行われ、古民具、書画、アンティークなどの露店が並び、各商店街でも協賛セールを行っていく。
 同会では、“門前”をコンセプトに、この街の伝統にふさわしい活性化策として、「骨董市」を月に一度の名物市として育てあげ、人の流れを海側に引き寄せる“起爆剤”にしたい考えだ。


 中小企業静岡(1997年7月号 No.524)
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