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景況ウォッチ

(21年5月の情報連絡員月次景況調査より)

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、在庫数量は最近10年で最も減少を示す値。売上高、収益状況、業界の景況は-75.0前後を示し、他に比べ悪化傾向が著しい。

前月の値との比較では、雇用人員、業界の景況が上昇。一方、売上高は10.4ポイント低下し全業種とも売上(受注)減の傾向がうかがえる。収益悪化も悪化が拡大しており、全般的に厳しい状況が続き今後を不安視する声が強い。

業界の声

対象17業種より抜粋

[木材・木製品] 静岡市
景況は1〜3月期に比べ、4月以降のほうがより悪い。大口需要がなく、新設住宅着工数も5ヶ月連続で前年を下回る。
[鉄鋼・金属] 浜松市
メッキ業界は自動車部品関連の仕事が大半だが、現状の仕事量は50%位。今後については、不透明。
[電気機器製造] 静岡市
エコポイント制度の適用で家電販売は上向きつつあるので、これの継続と拡大に期待する。
[建設] 静岡市
公共工事の前倒し発注に期待するも、利益を望める金額で受注できるか懸念が残る。
[運輸] 富士市
大型連休もあり、通常月よりも稼働率が減少。さらに原油高が加速。当業界では、当分の間悪化傾向が続くと思われる。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。