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景況ウォッチ

20年11月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

調査対象となる9項目のうち、すべての項目が前年同月を下回る結果となった。販売価格、雇用人員を除く7項目が、近年で最も厳しい値となった。

前月の値との比較では、すべての項目で悪化幅が拡大。原油価格高騰はやや沈静化したものの、世界経済の失速による減産や個人消費の低迷により、中小企業の景況は大幅に悪化している。

業界の声

対象17業種より抜粋

[食料品] 沼津市
原油価格高騰も解消されつつあるが、食品安全や環境対応策への整備に要する経費負荷を懸念。今後の景気後退感拡大による影響が、一層不安視される。
[紙・紙加工製品] 富士市
冬期に入り例年良くなる荷動きが、今年はよくない。不況による個人消費の停滞が影響しているように思われる。
[一般機器] 浜松市
業界動向の先行き不透明感からコスト削減の動きが高まり、派遣契約切れに伴う人員削減に着手する企業も出始めている。
[建材卸売] 静岡市
来月より仕入価格値上げとなることからかけこみ需要あり。それでも前年同月比並み。来月は反動による減少を懸念する。
[運輸] 浜松市
自動車メーカーの減産に伴い輸送量は減少。大型トラックを数台廃車せざるを得ない組合員も散見されるなど、売上げ減少は必至。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。