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特集

平成20年誌上年賀交換

日本初!ものがたり

イラスト/近藤よしひろ


わたしたちの周りには、歩道橋や高層ビル、カラーテレビアニメなど、そこにあるのが当たり前になったものやすっかり普及し身近になったもので溢れています。
一方、年齢120歳などなかなか「その次」が生まれないものも多く存在します。
しかし、ものごとには「はじめ」、「第一号」が必ず存在します。

特集では、こうした「日本ではじめて」をいくつかピックアップしてみました。

さて、今年はどんな「日本初」が誕生するでしょうか?

日本初の超高層ビル(100m以上)

霞が関ビルディング(東京都) 昭和43(1968)年

高さ100メートル以上を超高層ビルとするならば、その第一号が霞ヶ関ビル。昭和40(1965)年3月に東京倶楽部ビル跡と霞会館(旧・華族会館)の敷地に着工。同43(1968)年4月に竣工した。関東大震災の教訓から、市街地の建物の高さは長らく100尺(31メートル)に制限されていたため、当初は高さ31メートル9階建てのビルを建てる計画だった。しかし、昭和38(1963)年に高さ制限が撤廃されたことから、地上36階、地下3階、地上高147メートルのわが国初の超高層ビルとして誕生した。

以後、新宿副都心などに続々と超高層ビルが林立。10年後の1970年代後半には高さ100メートルを超える高層ビルは30棟を超え、日本の空は大きく変貌することになる。