寄 稿 
 視点・指導員の現場から 
 編集室便り 




手づくりパンの店頭販売が好評

(協)ぞうさん

 国産小麦や無農薬・低農薬の原料にこだわる手づくりのパンで人気を集める企業組合ぞうさんが、本格的な店頭販売を始めた。
 平成一○年の組合設立以来、小笠郡菊川町に拠点を構え、町内の公共施設や事業所、幼稚園などからの注文生産のみで販売実績を伸ばしてきたが、口コミを通じて来店者が増えたのを機に店頭販売に着手。店内の一坪程度の空きスペースを利用し週代わりでおよそ十五種類のパンを並べている。
 売れ筋は天然酵母を使った、当組合ならではのこだわりのパン。中でもくるみパンやいちじく、黒米・雑穀のパンは、卵やバターを使わないため、アレルギーをもつ子供の母親たちを中心に売上を伸ばしている。あんドーナッツや手づくりチョコクリームを使ったコルネ、バターロールなども人気だ。いずれも、奥行きのある味わいとしっとりとした食感が特徴である。
 同組合の渡辺富士江理事は、
「食の健康志向は益々高まっており、特に保育児をもつお母さん方は、高い関心を示されています。店内販売は月・水・金の週三日、夜六時まで行うので気軽にのぞいてほしい」と語った。
 また、十一月十四日には店舗前の駐車場で、ぞうさんまつりを開催。二百名を超える地域住民が訪れ、焼きたてパンの販売ほかフリーマーケットや餅つき、大道芸などのイベントを楽しんだ。


▲健康ブームで人気急上昇の手づくりパン。

▲OL客に商品説明をする渡辺理事。



中小企業静岡(2005年1月号No.614)