FLASH 
 特 集 
 専門家の眼 
 「くみあい百景」 
 編集室だより 



 Q 私は時々しかパソコンを使わないし、メールも決まった人とにしか 
   送らないのに、ウィルスに感染するのでしょうか? 

 まず、ウィルスに感染した場合の「被害」についてお話しましょう。
 ウィルスの種類にもよりますが、主に「データの改ざんや破壊」、「データの漏洩」、「Webサイトの攻撃」をユーザーの知らない間に行います。
 「データの改ざんや破壊」は、パソコンのハードディスクに保存してあるファイルを勝手に書き換えや削除をし、場合によってはパソコンが起動不能に陥らせるもの。
 「データの漏洩」は、使用しないパソコンでも、電源を入れたままにし、インターネットに常時接続された状態の場合、外部からこのパソコンに進入し、勝手にパソコン内部のデータを閲覧し、データをコピーされるタイプ。例えば、保存されている顧客の個人情報やクレジットカード情報が筒抜けになり、不正使用される原因にもなります。
 「Webサイトの攻撃」は、勝手進入したパソコンから、第三者のホームページを攻撃するプログラムを実行させる方法です。
 この場合、「被害者」であると同時に自分が第三者への「加害者」となってしまいます。
 また、最近、特に急増し危険とされているのが、「ウィルスの送信」です。これは、ウィルスの感染者の使用しているパソコンの内部に保存されたメールアドレスあてに、勝手にウィルスのコピーを送りつけてしまうタイプです。しかも、メールを送った痕跡も残らず、また、送信者も第三者に「なりすまし」て送信するため、ウィルスはネズミ算式に増殖し、混乱を招くもととなっています。この場合も、「被害者」であると同時に自分が第三者への「加害者」となってしまいます。(下表参照)
 ウィルスは自分だけの問題ではないのです。

 Q インターネットの常時接続が低価格でできるようですが、 
   契約してもいいですか? 

 最近は高速大容量の送受信可能なブロードバンドサービスが安価で提供されています。いつでも好きな時に、時間やファイルサイズを気にしないで好きなホームページを楽しみたいですね。
 ただし、常時接続で電源をいれたままのパソコン。これは、ハッカー(クラッカー)たちの格好の標的となり、不正進入される恐れが大変高くなります。
 そこで、「ファイアウォール」が必要となります。これは、パソコンを外部からの不正アクセスから守る仕組みで、万一ハッカーがアクセスを試みても妨害し、その記録も残してくれます。最近は個人ユーザー向け低価格のソフトも販売されていますし、ウィルス対策ソフトとのセット販売もあります。常時接続導入時には、一緒に導入しましょう。




中小企業静岡(2004年3月号 No.604)