富士の叫び 
 フラッシュ 
 専門家の眼 
 今月のえがお 
 視点 
 くみあい百景 
 検定試験 
 読者プラザ 
 新設組合 
 編集室だより 



くみあい百景




▲仕事とは、会社とは何か
常に考える川出理事長

受講者ニーズに沿った講習内容

 組合事業の遂行にあたり、組合では次の基本的なテーマを意識している。
(1)コミュニケーションを豊かに。
(2)「伝わる・伝える」ことの喜び・悦び。
(3)分かりやすさ、楽しさ、美しさ、かっこよさ、親しみやすさの提案。
 顧客の満足と、事業者としての充実感達成のため、様々な工夫を凝らし、ユニークな活動が展開されている。
 特に、スクール事業では、理想的な学習スタイルにこだわり、独自のテキストを活用し、個別指導方式を採用している。
 従来の一斉授業方式では、受講生の持つ知識や習得速度に差があり、一律の説明では、理解度にばらつきが出てしまう。 
 さらに、カリキュラムが決まっていて、期日がこないと受講者が、受けたいと思う分野の講義がスタートしない。
 やりたいと思った時に学べないといった問題点があった。
 組合では、教材テキストを充実させ、各自が学習内容を決められる形式を確立した。講習時間中にカリキュラムのガイドラインに沿って、個別にアドバイスや補足の説明を行う。
 さらに、実践的な能力を身に付けるため、総合演習や終了制作の時間を設け、学び、試し、実践するというトータル的なカリキュラムを実行している。



▲厳しい眼差しでIT機器を操作する職員

スクール事業で就職支援活動

 組合がデザイン関係の仕事を直接受注するため、取引先企業より、具体的な求人情報や業界情報が多く入手できる。その情報が、デザイン関係に就職を希望するパソコンスクール受講生の活動に大いに役立つ。
 さらに、受講生が求人企業を訪れる際には、自己の表現力をアピールするため、作品を提出ことが多く、企業が求める能力に合った作品の制作指導もスクール事業で積極的に行っている。
 企業組合の多くは、初めて経営に係わるメンバーで運営される事が多い。単に働く場所としての組織でなく、個人の生き方と職業を一体化させることが出来る。より生きがいのある生活を求める手段として、企業組合は様々な可能性を含んでいる。


中小企業静岡(2002年 9月号 No.586)