ネットサーフィング
富士の叫び
フラッシュ
特集
INFORMATION
ネットワーク
東西見聞録
くみあい百景
ワンポイント
読者プラザ
新設組合紹介
編集室だより



 協同組合茶夢ファクトリー
 融合化で夢を実現
〒420−0015
静岡市錦町9番地 成茶加納(株)内
理事長 宗野虎三
組合員 4社
TEL:054−252−2783



▲融合化開発委員会での検討風景


協同でお茶の需要アップ


 お茶といえば静岡。全国で生産されるお茶の四四%が静岡で作られている。(平成十一年調べ)
 しかし、お茶の消費量は、昭和四九年の一〇億七千万 をピークに減少、ここ数年は、横這いの状況が続いている。
 一方、大手飲料メーカーが進出する緑茶ドリンク市場は、平成二年には五万五千  だったものが、九年には一〇倍近い五〇万五千  に増えている。
 厳しいお茶業界に平成十年、「お茶の静岡」のイメージを高める新しいタイプの組合が誕生した。組合は設立と同時に、「消費地の緑茶専門店活性化支援」「環境への配慮」「使用者の立場で考える」を三本柱に、製茶機械の開発に取組んでいる。
 研究開発を活動の第一目標とする組合は、「茶専門店の活性化とお茶の品質維持システム」をテーマに融合化開発促進事業の指定を受けた。  
 組合員は、製茶問屋、機械メーカー、制御盤製作業者の異業種四社。 融合化事業では、省エネルギー・環境対策を目的として、遠赤熱風式乾燥機、コンパクト型茶仕上機を、さらに、店頭で茶仕上加工の最終工程を行う茶専門店用遠赤乾燥火入れ機を開発した。

加熱と揉みが味の決め手

 お茶は、生産農家が一年間丹精した茶園で、丁寧に摘み取られる。そして、生産農家や専門業者の工場で、揉まれて荒茶になる。
 お茶は、摘んだままの生葉では、発酵が始まってしまうため、蒸熱して発酵を止める。蒸熱した葉を冷ました後、幾度かの揉みと、加熱を繰り返し茶葉の形を整える。一般的にこの工程を経て、できたお茶は「荒茶」と呼ばれる。この後、荒茶は製茶問屋で更に水分が減らされ、茎や粉が取り除かれて、さらに茶葉の大きさも揃えられる。これがお茶の仕上げ工程である。
 最近では、窒素充填などが行われ風味を保つ工夫が行われている。


中小企業静岡(2001年 3月号 No.568)