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 3月を代表する祭事といえば雛まつり。表紙は職人さんが「振付け」といわれる作業を行っているところです。「目打ち」などを使い人形に動作をつけていきます。
衣装の上品なシワも職人さんの腕次第。つくり手の個性が発揮される工程でもあります。
 胴体が完成すると、多くはこの状態で、埼玉、東京、京都などの産地へ送られ、「頭(かしら)つけ」がされます。
表紙一杯に広がる人形に頭がないのは、さびしい気がしますが、雛人形は大まかに言えば、頭と胴・手足・衣装・飾り物などのパーツがよせ集まって出来上がり、それぞれの職人が分業しています。
 全国の産地の中で、静岡のシェアは、頭の無い胴体品は70%、雛具にいたっては90%を誇り、その生産者は静岡市と藤枝・焼津・岡部町など旧志太郡下に集中しています。
 女の子の夢を育む雛人形も、やはり日本一のシェアを誇り、男の子の夢を広げているプラモデル(その前身は木製模型)もその発生を辿ると同じ源に行き着くかと思いますが、改めて静岡の職人の技とセンスと歴史に気づかされます。
 IT(情報技術)やベンチャーも大切なことではありますが、職人に、町工場にと連綿と受け継がれてきたものの中に中小企業の原点があることを、そして、今後もその力を発揮し続けていくだろうことを感じます。[敏]




中小企業静岡3月号(通巻568号)
発行人 井上光一
発行所 静岡県中小企業団体中央会
〒420−0853 静岡市追手町44−1
TEL:054−254−1511
FAX:054−255−0673

中央会ホームページ http://www.siz-sba.or.jp/

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中小企業静岡(2001年 3月号 No.568)