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海洋深層水を利用した商品開発も

「こだわりの味認定商品」をPR

静岡県こだわりの味(協)




▲試食する来場者との歓談のなかからも改良や新商品のヒントが生まれる。





▲認定マーク。
組合の厳しい条件をクリアして開発された商品には、
「自然の味そのまんま」の認定商品マークを付している。
組合のホームページをとおしても注文を受け付けている。
http://www.netinsz.co.jp/kodawari/

 県内の食品メーカーが販売店と協力しながら商品開発を行っている静岡県こだわりの味(協)では、十月二三日、静岡市「ツインメッセ静岡」で商品展示会を開催。豆腐、練り製品、漬物など三〇〇種類の「こだわりの味認定商品」の試食、販売が行なわれ、女性を中心にした多くの来場者でにぎわった。
 当組合では、五〇社に及ぶ組合員が生産する食品のうち、組合で定めた基準を満たすものだけをこだわり商品として認定。「自然の味そのまんま」の統一マークの入ったオリジナル商品として、賛助会員であるスーパーなどを通して販売している。
 認定基準は、(1)国産原料を使用する(2)必要以外の食品添加物を使用しないなど。認定は組合員と消費者で構成する商品委員会で、厳しい審査を実施している。経営環境が厳しさを増しているなかで、消費者サイドに立った安心・安全かつ品質、味、価格にこだわった商品を提供することで、中小業者の生き残りをかけたものでもある。
 当日は県内で作られた加工食品を評価する「しずおかふるさと食品評価会」(主催同組合及び県)も同時に行なわれ、食品加工グループ二六団体が出品した地元の素材を使った四〇商品に対し学識経験者や流通関係者の評価委員がアドバイスした。また、初めて海洋深層水を利用した開発商品の評価会も実施し、消費者団体の代表、食品メーカー担当者、県工業技術センターの技術者らが試食しながら、商品化の方向について議論した。「深層水を使用すると味に明らかな差が出るものもあり、有望な分野として研究を続けたい」(冨永理事長)と今後の展開にも意欲的だ。


中小企業静岡(2000年 12月号 No.565)