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2001年(平成13年)の干支


にちなんだミニ知識



  あわただしい年末。いや、世紀末。
何かにつけ「20世紀最後の…」という冠がついた今年も残りわずかとなり、
21世紀の扉はすぐそこまで来ています。
 新しい年を、そして21世紀を迎え、年頭訓示で何を話そうか。
こんな悩みを持つ方々も多いはず。
ここでは、21世紀を迎えるにしては定番ですが、
干支の巳にちなんだ話題とミニ知識を拾い集めてみました。
 これから各種雑誌や新聞などで経済・文化・テクノロジーなど
広範囲に及ぶ20世紀の回顧、21世紀の予想論が展開されていくと思われますが、
それらと合わせて何らかのヒントとなれば幸いです。




■巳の字義

 巳は、十二支の六番目。方角は南南東、時刻は現在の午前十時頃。または、午前九時頃から午前十一時頃までの間。動物では蛇が充てられている。



■ヘビは不吉?それとも神の使い?

 蛇は不吉なもの、執念深いものとして嫌われることが多い。マムシ、シマヘビ、アオダイショウなど二、五〇〇種類もがあり、日本には陸生三三種、海生九種が分布している。
 中でも嫌われている毒蛇は、唾液腺の変化した毒腺を持っている蛇の総称。世界に七〇〇種類ほどあり、うち三〇〇種類ほどが致命的な毒を持っているといわれている。わが国では、マムシと沖縄諸島のハブが有名。
 蛇に関する信仰や俗説は多い。
 蛇は何度も脱皮することから再生と不死身のシンボルとされている。また、古代から水の神として信仰され、ただならぬ呪力をもっていると思われてきた。家の守護神として、財産を守ってくれるという信仰もある。「蛇の皮をサイフに入れておくとお金が貯まる」といった俗説もあり、金運とは縁が深い。
 世界中では、商業の神、医学の神として尊重されている地域もあり、世界保健機構(WHO)のマークにも蛇が使われている。古代エジプトのツタンカーメン王の黄金マスクにあるコブラは王の守護のためであり、エデンの園では邪悪の象徴として扱われている。
*「十二支の話題事典」より



■巳・蛇のつく言葉・ことわざ

●薮(やぶ)蛇
 
(薮を突ついて蛇を出す)余計なことをして思わぬ面倒を起こすこと。

●蛇足
 
(蛇の絵を描く競争で早く描きあげた者が足まで書き、負けになったという故事から)
 余計な事柄。あっても無駄になるもの。

●蛇の目
 太い輪の形。また、その形の紋所の名。霊力をもつ紋として珍重される。

●蛇腹
 (1)ヘビの腹 (2)写真機の伸び縮みする暗箱の側壁のこと

●辰巳(たつみ)
 
―南東の方向

●蛇の生殺し
 (1)半死半生の状態にして放置しておくこと。
 (2)物事にある程度まで手をつけながら決着はつけずにおくこと

●蛇に見込まれた蛙
 とても対抗できない相手と向き合って十分に力が出ないさま

●蛇(じゃ)の道は蛇(へび)
 同類のもののすることは、同類のものには容易に推測できることをいう。

●蛇(じゃ)が蚊を呑んだよう
 あまりに少量で腹ごたえのしないこと。小さすぎて問題にならないたとえ。

●蛇は一寸にして人を呑む
 (蛇は一寸ほどのうちから人を呑む勢いがあることから)才ある者は幼少時にその片鱗を示す。


中小企業静岡(2000年 12月号 No.565)