岡部町の旧東海道沿いに、江戸時代後期の「大旅籠柏屋(おおはたご・かしばや)」の復元施設が、歴史資料館として生まれ変わり、十一月五日にオープンした。
柏屋は旧東海道二一番目の宿場として栄えた岡部宿の代表的な旅籠。江戸末期天保五年(一八三四年)に大火で焼けた直後に再建され、以来、一六〇余年にわたり往時のたたずまいを伝えてきた。一九九八年には、国の登録有形文化財に指定されている。
敷地面積約七、七五〇平方メートル。木造二階建の母屋と土蔵二棟などからなる。一九九五年に町が買い取り、地域起こしの拠点施設として約七億円をかけて整備した。
母屋は当時の旅籠の様子を再現。土蔵は貸しギャラリーと日本料理レストラン。そして、物産館では、お茶など地元の特産品や地元の女性らによる藍染め、巾着などの手作り品、レトロ菓子、東海道グッズなどが販売されている。
物販は地元住人ら五一人が企業組合をつくって自らが製造から販売に当たっているもので、地元産品の販売やPRを通して地域振興の一翼を担っている。
開館時間 午前九時―午後五時。
入館料三〇〇円。
TEL:〇五四‐六六七‐〇〇一八
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