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■妖怪文学のスタンダード
「学校の怪談」がブームになるまでは、子供が初めて接するお化けの本と言えば小泉八雲の「怪談」などを子供向けにアレンジした児童書や絵本。「耳なし芳一」や「雪女」の物語は今も昔も日本の妖怪談のスタンダード・ナンバーだ。もし、八雲がいなっかたら、日本の妖怪事情はずいぶんと貧しいものになっていたかもしれない。
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■妖怪と幽霊の違いは?
妖怪と幽霊はしばしば混同されがち。
妖怪は魔力を持った正体の知れぬ怪物であり、対して幽霊は人が死んだ後、抜け出した魂。妖怪は元来、何もないところから人間が想像して作り出したものであるのに対し、幽霊は「人間」という原型がある。もっと言えば「妖怪は生き物だが幽霊は死人」(?)なのだ。
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■天狗と流星の意外な結びつき
天狗の名が歴史上、最初に記されているのは「日本書記」。
634年、都の上空に大きな流星が出現し、人々が不安におののいたとき、中国から帰朝した僧が「流星にあらず、是れ天狗なり…」と言ったという話が出てくる。天狗は大空を駆け、怪しき力で恐れ崇められた天魔なのだ。
「今昔物語集」にはナント10話ほどの天狗譚が出てくる。
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