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「情報」
 専門家の眼

「知っておきたい電子メールのマナー」
ウィルス感染やプライバシー侵害の原因も・・・
株式会社ユニテック ソリューションシステム部
第1システム課 課長 
村田 一夫
        〒420-0911 静岡市瀬名1丁目18番33号
TEL 054‐264‐1111
Fax 054‐264‐7771
E-mail murata@unitecinc.co.jp



 インターネットは、情報の発信者と受信者の距離を一気に縮めます。それをもっとも象徴するのが、メール機能でしょう。最近では電子メール(以下、メール)は企業の大小を問わずビジネスの現場で広く利用され、メールなしでは仕事ができないというところも増えてきています。
 メールは、電話より気軽で、相手の都合に関係なく呼び出すこともなく、送受信の記録も残り大変便利なものです。しかし、メールのやりとりがあまりにも簡単なためか、マナーが忘れがちなことも多いようです。単純なミスを犯しやすく、知らず知らずのうちに他人に迷惑をかけていたり、人を不快にさせる行為につながることもあります。心遣いが少し欠けただけで、それは迷惑メールになってしまいます。マナー良く活用するためにいくつかの注意点をあげてみたいと思います。

1 相手のアドレスを確認

 宛先違いは、送ったつもりが届いていない。
受け取った側は誰から来たのかわからない。
時には重要な情報漏洩にも繋がりかねません。
アドレスチェックが必要です。

2 件名には一工夫

 件名(タイトル)は、本文を要約したものを使うようにしましょう。「お知らせ」とか「こんにちは」とかいう件名では内容がわからず、たくさんのメールを受信している場合には開封を後回しにされてしまうこともあります。
件名のないものは論外です。

3 文面には注意

 メールは基本的には文字しか送れないため微妙なニュアンスを伝えるのが難しいものです。また、文面内容がそのまま残るため、後々トラブルに発展する場合もあります。まず、「議論」となるような話題は避けるのが賢明ですし、見知らぬ人にメールを書くときは、最低限の挨拶を心がけたいものです。

4  引用、転送には特に注意!

 転送メールは、企業の情報漏洩や誤解、プライバシーの侵害に繋がる可能性があります。
何の前置きもなくメールを転送するのはルール違反といえます。「誰からのメールをどんな理由で転送します」といったことを必ず書き添えることが大切です。また、個人的なメールを無断で第三者に転送するのは、プライバシーの侵害となる可能性もあります。少しでも個人的なことが書かれたメールを転送する場合は、発信者に必ず転送の承諾を得る事が必要でしょう。


中小企業静岡(2003年 2月号 No.591)