富士の叫び 
 FLASH 
 特 集 
 海外ルポ 
 視 点 
 くみあい百景 
 ワンポイント 
 編集室だより 



特 集



ここがポイント!

組合管理 再チェック

 中央会では組合にお伺いする機会も多い。定款変更、金融、事業運営〜役員の表彰までその相談内容は幅広い。
 と同時に話を進めていくなかで気になるのは、重要文書がキチンと保管されていなかったり、一担当者に事務を任せきりといったように基本的なことを怠っているケースがあること。
 今回はベテラン役職員の方々からはお叱りを受けかねない内容だが、まずは10〜11ページに掲載した「組合管理チェック表」で自主採点しながら組合管理の基礎事項を見直してみよう。



年度末を前にして

 決算期が近づいてきた。県内千三百組合の約八割は三月決算。
総会の準備、税務申告〜決算関係書類の提出まで、息継ぐ暇もなく処理に追われる日々が続く。
手順よく事務を進めることが肝要だ。
 年度末の事務処理日程については、特集末欄「年度末組合事務処理日程表(PDF)」に掲載させていただいた。各組合共通の義務であると同時に年間事業の総決算ともいえる。
 しかし、それも日々のしっかりした管理・運営があってこそ成り立つもの。各組合の個別事業までは網羅できないため、ここではできるだけ共通している総務、運営管理、経理組織(内部牽制を含む)などの事務的基礎事項を中心にふれてみたい。

組合管理を自主採点!

 組合の事務を大別すると、業務に関する事務、庶務に関する事務、経理に関する事務に分けることができる。
 業務に関する事務は、共同購入、共同販売、共同受注など組合の共同事業実施に伴う事務。事業の企画から組合員・組合員以外との取引と代金回収までの流れのなかで、企画書の作成、作業指示、作業報告などの事業活動が発生する。
 庶務に関する事務は組合の存続・維持に必要な基本的事務。
(1)組合の組織に関する基本的な事務=定款や諸規定の制定・改廃・保存など (2)組合員に関する事務=組合員の加入・脱退、組合員名簿の作成、組合員との連絡など (3)会議に関する事務=理事会・総会・委員会の開催、議事録の作成など (4)許認可の届出及び登記に関する事務 (5)事務局人事に関する事務 (6)その他の事務がある。
 経理に関する事務は、業務に関する事務と庶務に関する事務のうち、主として金銭にかかわる部分。取引代金の請求・回収・支払、資金の調達・管理・運用、賦課金の徴収、会計帳簿の作成、税務処理などが含まれる。
 どれを欠いても、組合運営は成り立たない。


中小企業静岡(2003年 2月号 No.591)