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ピッキング対策はお任せ!(長崎)

 鍵を扱う県内十一業者でつくる「県カギ・錠前師協会協同組合」が発足した。
 同組合は、特殊工具で鍵を壊す「ピッキング」による犯罪の増加などから、鍵の重要性を市民にアピールする目的で設立。錠前取り換え工事の共同受注や、資材の共同購入、錠前作りの技術研修などを実施する。
 鍵業者は現在資格なしで営業が可能。同組合では認可制にするよう行政などに働き掛け、信頼性の高い「錠前師」づくりに取り組むことも計画しており、『鍵は市民の命と財産を守る』という認識を広めたいとしている。



商標登録で本場をアピール(秋田)

 大館市内の曲げわっぱ業者十社で組織する大館曲ワッパ協同組合では、「伝統的工芸品 曲げわっぱ」の商標を登録。七月から製品に商標シールを張って出荷、販売している。
 輸入類似品から伝統のブランドを守ろうと特許庁に出願していたもの。名実ともにブランドとして認められ「本場製品」を前面に打ち出して需要拡大を図る。
 今回の商標登録実現は、平成九年の改正商標法施行で団体商標登録が可能となったため。改正は特産品業界の活性化などを支援する狙いもあり、協同組合が登録すれば、構成員がその商標を使用できる。
 伝統的工芸品には全国で一九五件が指定されているが、団体商標登録は同組合が初めて。



“現代版湯治場”目指し長期滞在受入れ開始(福島)

 温泉療法を核とした温泉地づくりを目指している福島市の土湯温泉旅館事業協同組合では、患者が温泉治療を受けながら長期滞在できる現代版湯治場をスタートした。
 各施設には問診表を設置。宿泊している患者が足の痛みや手足のしびれなど具体的な症状を記入し、温泉治療を取り入れている町内の病院が症状に合わせた温泉療法の指導箋を発行。患者は指導箋に沿って宿泊先の旅館でリハビリを受ける。
 既に組合加盟の二七施設のうち十五の旅館やホテルで長期滞在型の受入れ体制を整えており、三泊以上、二週間以上など施設ごとに条件を設定し、宿泊料金を通常より二〜五千円割引としている。首都圏を中心に問い合わせが増えている。


中小企業静岡(2002年 10月号 No.587)