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特集 自己研鑚〜ネットワークづくりまで 頑張ってます!組合青年部
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組合青年部
■青年部活動の効果
青年部は後継者等による独自の活動だけでなく、組合活動の一分野を受け持つなど、その活動の幅は広い。
また、○○委員会や○○部会などと同様、組合の内部組織でありながら、自立した活動をしているのも青年部の特徴のひとつ。その活動の意味として、次のような点があげられる。
1.メンバー研鑚の場
青年部活動は、メンバー同士が、触発され切磋琢磨する場。活動を通して、横のつながりを深め、様々な場面で協力していくための基礎づくりとなる。
2.親組合の事業に新風を!
青年部が親組合の事業を受け持つことで、若者らしい斬新な感覚が功を奏し、成果をあげているケースも多い。
また、青年部が親組合の事業に参画することで、親組合執行部と若年組合員との疎通が図れる。
3.将来の組合活動の主役に…
青年部のメンバーは、組合活動の次代の担い手として嘱望される存在。青年部を“卒業”後、組合の理事長として活躍しているケースも多い。
青年部活動は親組合の活動に触れながら、将来、組合運営がスムーズに進むための良好な人間関係を築く絶好の機会でもある。同時に、多くのノウハウが吸収されていく。
■設立状況
県下では約二七〇の組合青年部が存在していると推測され、様々な活動を行っている。業種、業態はもちろん多岐にわたり、女性会員も多数参加している。
青年部としての年齢制限は四〇〜四五歳においている例が多いが、後継者も高齢化しているため、徐々に制限年齢をあげたり、中には制限を撤廃した例もある。
この三〜四年の青年部の設立状況をみると、富士グリーン工業団地(協)、伊豆長岡工業団地(協)ほか、中部地区では県紙器ダンボール箱工業組合、静岡浅間通り(商振)、静清青果物商業(協)、県豆腐油揚商工組合、県牛乳商業組合などが、西部地区でも湖西金属工業(協)、浜松上下水道(協)、浜松造園事業(協)などが相次いで設立されている。
■設立の背景
こうした青年部設立が続く背景として、
(1)団地組合などを中心に世代交替期に入るとともに、青年部の重要性が認知されてきたこと
(2)経済構造の変革を含む大きな環境変化から仕事の形態も変わり、『これまでの経営手法では立ち行かない、方向転換の時代なんだ』と親の世代も考え始めたこと。さらに、
(3)インターネットに代表される情報技術の著しい進展 がこれを後押ししたことなどがあげられよう。
近年設立された青年部に共通しているのが、情報技術に対する関心の高さ。であると同時に、重要性は認めながらも親世代の不得手な部門であることが多い。
■活動の中心は
実施事業は、研修・親睦が多いものの、そのほか、各地の青年部の活動ぶりをみると、販促イベントを全面的に担うなど販路開拓を推進しているもの、施設慰問・環境美化活動等社会奉仕に取り組むもの、青年部全員に技術士などの一定の資格取得を義務づけている例、CI事業、ホームページ作成などを情報・広報部門を全面的に任されているもの、組合員企業同士の見学や意見交換からスタートして、相互技術を融合した新商品開発にまで至った例など、組合規模・業種などによりその活動は多彩だが、概ね次の三タイプに分けることができるのではなかろうか。
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