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▲開発された機器と
機能性介護食品
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新しい食材の開発
機能性介護食品は、運動機能が低下し、運動不足になりがちな、お年寄りの整腸・排便機能を高めるもの。自然の食物繊維がタップリ入った「サツマイモ」を原料に使った『いもっこ』を開発。主に通販・展示会などで販売している。
「サツマイモというと、食料難の時代を思い出す。と敬遠する年配の方もいますが、『いもっこ』は、粉末状で調理し易く。甘藷類特有の調理時の暗黒色への変色もなく、食べやすくて、胃に優しく、体にいい食材です」と事務局の鈴木さん。
研究開発は、異業種4社の代表者、関係者で委員会を構成、役割分担を明確にし、組合員の全員参加を原則に進めてきた。
課題はPRとシステムの普及
現在の研究棟は、県沼津工業技術センターに隣接するインキュベート施設に在り。研究は、産学官の知識や技術・ノウハウを集めて進められている。研究開発の体制は、大企業と比べ、人員機材とも必ずしも充分とはいえないが、開発を主体的に進める担当者の日々の努力と熱意で克服している。
「異業種の4社が協力し、各企業の技術・ノウハウを出し合う事で、在宅介護システムの構築、機能性食材の開発を進めてきた。現在は、融合化の成果を得る段階に来ている。これからは、システムの普及、食材のPRに努めたい」と鈴木さん。
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▲介護用データを集計
する事務局の鈴木さん
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異業種交流で知名度向上
組合員は、異業種が協力する事により、中小企業の創造性が発揮できた。その上、技術力の向上、組合間のコミュニケーション作りに大いに役立っていると、これからの組合活動に大きな期待を寄せている。
さらに、多くの団体との結びつきが強まり、組合員各社の知名度も上がり、社会的な評価も向上していると高く評価している。
「今後は、地域型規模の福祉、すなわち市町村を単位としたシステムづくりを研究したい。福祉関連ビジネスは、大手企業の参入も著しく、競争が激しくなることが予想されるが、一層のレベルアップをはかるための研究を怠る事なく、進めて行きたい」
さらに、「組合員同士のコミュニケーションを一層密にして、組合活動の裏付けとなる財務体質の強化、組織作りを進めたい」と事務局の鈴木さんが、将来への展望を熱く語る。
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