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●剪定枝をリサイクル
粉砕して肥料やマルチング材に
浜松造園事業(協)青年部
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▲ 組合員が運搬してきた剪定材は大型の移動式チョッパー機で粉砕、
土壌改良材のほか、ふるいかけ加工のうえ、マルチング材などとしても
利用される。
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▲ 樹木の剪定や除草作業から排出される発生材は、年間を通じて膨大な量となる。
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浜松地区の造園業者十六社で組織する浜松造園事業(協)では、青年部が中心となって、街路樹や公園の樹木の剪定(刈り込み)などで出る発生材のリサイクル事業を行い、実績を上げている。
剪定枝は、法的には可燃ゴミと同じ一般廃棄物扱い。しかし、排出される量は組合員関係だけでも年間三千トン以上に及ぶ膨大な量。従来、自前の焼却炉で処分するほか、所有地で堆肥化させるなどで処理してきた。しかし、焼却に伴う灰の処理や煙など近隣住民の苦情も多く、対応に苦慮していた。
そこで青年部は、造園業のほか、破砕事業も行う丸十産業(本社磐田市)と委託契約を結び、チップ化して再利用することにした。
チップは、畑に敷けば夏場の土壌乾燥に役立つほか、草押えにもなる。野積みして発酵させれば、土壌改良材にもなるという。
また、ふるいかけ加工を行い、公園道路などに直接敷きならすマルチング材としての利用も注目されている。
昨年度は、全体の三分の一にあたる約一千トンをリサイクル処理。環境問題への意識が高まる中、扱い量の伸びは確実視されており、三輪青年部長は「地元の発生材は地元ですべてリサイクルしていくのが理想。リサイクル品の販売先を確保してきちっとした流れをつくりたい。」としている。
この三月には建設省浜松工事事務所の一行が視察に訪れるなど、各方面からも注目を集めている。
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