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協同組合 森の腰商栄会
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商店街再生の切り札
エピ・スクエアで活性化に成功
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〒412−0045
御殿場市川島田639−2
TEL 0550−82−5477
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変わった地名 森の腰
御殿場市、森の腰。
地名が面白い。その由来は、組合が発行しているチラシに載っている。それによれば、現在の商店街を南北に貫く旧国道二四六号線は、かって甲州に駿河の海産物などを運ぶ主要道であったそうだ。今でこそ商店街が形成されているとはいえ、当時、うっそうとした杉木立に覆われ、長い坂道をのぼりおわった旅人が、一息ついた場所が森の腰であったそうだ。「杉の大木がうっそうと生い茂った急な坂道を乗り越した場所=もりのっこし=森の腰」がいつのまにか地名になった。
その、森の腰商店街は今、元気だ。
県下のどの商店街も大型店の郊外出店、それにつられて中小の商店も集積した郊外の商業ゾーンに客を奪われ、青息吐息といっていい状態にある。
「ここも例外じゃないですよ。東田中の郊外商業地域、それにロードサイドの商店群の集客力は大きい。現に、森の腰も含め中心商店街の来客数は半減している」(勝亦 功副理事長)。
勝亦さんは、「モコチップ」(商店街のシール)売上表を見ながら説明してくれる。確かに、平成四年七千四百万円の売上をピークにじりじり低下し、平成九年には、五千二百万円にまで至った。
三セク「エピ・スクエア」オープン
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▲「エピ・スクエア」1階の共同店鋪。
豊富な品揃えの店内には客足が絶えない。
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商店街の売上低下に歯止めをかけ、上昇気流に転じるのに大きな力になったのが、組合員、御殿場市、中小企業事業団の共同出資による第三セクター「エピ・スクエア」である。
一階は生鮮三品を中心とした共同店舗、二階は多目的ホール、ロビー、イベント広場、会議室などで構成されたこの複合設備は平成十年三月にオープンした。
厳密にいえばこの運営は組合でやっている訳でなく(株)御殿場まちづくりだが、実際は組合が前面に立ち、商店街再生の切り札として計画を練ってきた。
資本金は五億円。組合員出資は一億円である。
「商店街の核店舗として集客力を高めよう、が目的です。結果的には核店舗建設のために六三人の組合員が百万から二百万の出資をして下さいました」と勝亦さんも笑顔で語る。とかく、商店街はまとまりに欠けるといわれる。小額の会費の値上げでさえ紛糾する例もあるなかで、高額出資に応じた意味はなんだろうか。
「将来の可能性にかけたのじゃないんですか。今は大変でも孫子の代にメリットがでればいいと考えたのかもしれない」。(同)
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