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 地域の特性を活かして

   まちづくりを展開   浜松事務所発

袋井北部まちづくり事業

二一世紀に向けたまちづくり

 静岡県の西部に位置する袋井市。
 毎年五万人の観光客が訪れる歴史的な遺産遠州三山や、街を彩る豊かな緑は「田園都市」の名にふさわしい情景を醸している。
 また今年は、市政施行四〇周年という節目の年。
 十一月には、記念式典や各種イベントの開催を予定しているなど、街全体が活気にあふれている。
 これまでも、同市では、「小笠山総合運動公園」の建設が行われているほか、今秋には、二〇〇二年に開催されるワールドカップサッカーや二〇〇三年の静岡国体のメインアクセスとなるJR新駅の建設にも着手するなど、新世紀に向けたまちづくりが着々と進められている。
 そして、市の北部に位置する上山梨地区でも、二一世紀に向けた新しいまちづくりが盛んに進められている。

上山梨地区のまちづくり

 上山梨地区は、古くから商業を中心に発展し、独自の生活圏を形成してきた。
 近年では、国道一号線の袋井バイパスが開通し、東西の往来が活発化。また、第二東名高速道路の完成後は、アクセス道路の結節点となるなど、交通網の整備が進むことで、袋井市北部の開発が格段に進む可能性もあり、今、この地区の発展が大いに期待されている。
 こうした中で、市当局では、「魅力あるまちづくり」、「快適で安心なまちづくり」「活力あるまちづくり」といった三つのコンセプトを基本に「袋井北部まちづくり事業」を提唱。
 この事業に基づいて、土地区画整理組合が中心となって,道路や水路などの整備を進めながら良質な住宅地の供給を図るとともに、この事業の第一期事業計画エリアの南西部約十三ヘクタールを「地区センターゾーン」と位置づけ、公民館の建設や特定商業集積整備事業を導入し、商業の振興を目指していく。
 特に商業の拠点づくりでは、平成六年一月に、市、地元商業者や金融機関、商工会議所などが一億五千万円を出資して「袋井北部街づくり株式会社」を設立。商業の集積とともに、多目的ホールや展示場などを併設したショッピングセンターの建設計画が進められている。
 このショッピングセンターの規模は、大店法第五条届出段階の数値では、敷地面積が六五,八二平方メートル、延床面積は三五,六四六平方メートルで、鉄骨鉄筋造り二階建て塔屋付というもの。
 袋井市の北の玄関口として、県西部地方拠点都市地域の「拠点地区」として設定された上山梨地区は、次の時代に向けたまちづくりのモデルケースとして、今後の動向が注目されるところだ。


中小企業静岡(1998年 7月号 No.536)