ネットサーフィング
富士の叫び
フラッシュ
特集
クローズアップ
Q&A
ネットワーク
東西見聞録
組合百景
読者プラザ
編集室だより
大変革期を迎える中央会指導

 時代が変化する中で、組合の果たす機能や役割も幅を広げ、加えて変化してきている。
 組合の専門的で多様なニーズの高まりから、中央会の指導体制の変革もまた必要になってきた。
 そうした折、平成十年度の組織化指導補助金が大幅に見直された。
 中央会の人件費が一般財源化されたのをはじめ、既存の五〇にものぼる指導事業が七つの項目に大括り化された。まさに、組織化指導事業の大転換であり、画期的なことと言わざるを得ない。
 私も全国中央会の会長として、新方式の事業に取り組む決意を新たにしたところである。
 従来、指導事業は国の実施要綱で、その方法やお金の使い方まできめ細かく決められていた。それは、金太郎アメのように、全国均一に展開されてきた。
 それが今回、それぞれの地域の実情により自由で独自な事業が実施できるようになった。ひとつの枠にはまらない指導の方向性を示したものといえよう。まさに、画一的な指導から多様化する指導への大転換である。
 それに対応するためには、それぞれの中央会が知恵を結集し、特異性のある中小企業者にフィットする事業を創造して行かなければならない。
 そして、それは大変の時代にふさわしい代わり映えのある事業を効果的に実施することにある。同時に、指導員の指導にあたる意識改革もまた迫られている。
 指導は今、事務的なものから企画性のあるものへの脱却が求められている。組織化指導機能の変化と拡充・強化が欠かせない。まさに、中央会の指導の真価が問われる時代に突入したといえよう。
 私共もそれなりの覚悟をもって仕事に取り組まなければならないと思う。

静岡県中小企業団体中央会・会長

中小企業静岡(1998年 7月号 No.536)