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くみあい百景




▲浜名湖花博で、秋篠宮両殿下も
 組合作品「水琴窟のある苑」を
 楽しまれた。(組合所蔵の写真より)


▲「環境変化をチャンスととらえ、
 組合で精力的に活動したい」と
 話す舩越理事長梅原理事長
浜名湖花博で金賞

 昨年、浜松市で開かれた「しずおか国際園芸博覧会」で、屋外庭園コンテストが実施された。二千八百十七作品が出展し、組合の『水琴窟のある苑』が金賞を受賞した。秋篠宮両殿下も御臨席の際は、水琴窟の美しい音色を楽しまれた。
 開催期間中、毎月二八日を「庭の日」と定め、組合員が、四阿で一日二百人以上の来場者を接待し、“趣きの空間”も演出した。
 また環境問題にも力を入れている。平成十五年度中小企業活路開拓調査実現化事業で、組合員の日常作業後に排出する剪定枝葉のリサイクル化を研究。環境に優しい有機百パーセントのリサイクル商品を試作し、商品化に向け検討を重ねることができた。
 平成十五年の地方自治法の一部改正により「公の施設」の管理方法が、「管理委託制度」から「指定管理者制度」に移行された。組合は、好機と捉え組合自体が指定管理者となるべく浜松市に申請書を提出し、静岡県には申請準備と精力的な活動を行っている。 
 また、各市町村が電子入札システム導入に移行しつつあり、組合では今年度導入運用済みで、組合員も準備作業を着実に進めている。
 「“職人気質”と呼ばれる組合員も多いため、パソコンには抵抗を感じる人が多いのも事実。しかし、先進的な組合員や事務局が中心になり、研修事業を積極的に進めています」と、舩越理事長は言い切る。

青年部が独力でホームページ作成

 青年部は、月一回の定例会で技能士受験指導など資質の向上に取り組んでいる。また、昨年二月には独力で組合ホームページを製作、開設するなど組合に新風を吹き込んでいる。組合員が、企画、運用の全てを行い、組合関連情報を受発信するのは県内開設組合でも先進的。既にアクセス数も三万五千を越え、ホームページの効果が期待される。
 「過去何度も困難な局面に出会い、その都度、組合員の知恵を出し合い乗り切ってきた。今も公共事業の削減、入札システム制度の変更など環境変化が激しい。しかし、これをチャンスととらえ青年部を中心に組合がさらに飛躍することを期待したい」と舩越理事長は語る。




中小企業静岡(2005年10月号No.623)