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 編集室便り 



長泉工業団地協同組合
 事務局長 大沼 将彦 氏 
 仕事も遊びも 
 マルチにこなす 



 大学卒業後の昭和五四年四月、同組合に就職した。長泉工業団地の建設地が本決まりとなり、団地計画が具体化し始めたころだ。
 協同組合の四文字に難解さを感じたものの、「無から有を生み出す息吹を感じとった」のが応募の決め手となった。
「事務局長に仕え総務を担当したけれど、団地立ち上げの時期だからとにかく忙しかった。用地買収から集団化事業、公害防止事業の書類作り。やりがいも苦労も味わってきた」と振り返る。
 昭和五八年、工業団地が完成。当初より組合運営は軌道にのるが、節目を迎えたのが平成三年の共同受電事業の実施だ。これに先立ち、沼津工業高校の夜間に通い第二種電気工事士の免状を取得。以後、電気主任技術者、水道技術管理者として共同受電設備の保安業務や給水設備の維持管理・改修工事など、現場の要として組合事業をキッチリと支えてきた。
「当組合は、電気・給水・汚水処理が事業の三本柱。最新の専門知識や資格の取得は担当職員にとって不可欠で、常に勉強です」。
 一昨年の十月、事務局長に就任した。翌年の総会に向け、賦課金の軽減見直し案を提出。これまでの差等割を廃止した上で、さらに均等割の減額にもメスを入れた。
「減収は痛い。だが、そろそろ一般部門で増収につながる事業を構築する時期にきているのも確か」とあくまでも前を向く。
 趣味は実に多彩。中でも最近は、釣りに熱い。アユや磯釣り。多忙な時期を縫っては、岐阜の長良川や長野の千曲川に遠出する。一人で楽しむならバイクだ。高校時代に取得した大型免許で、ロードバイク、モトクロス、トライアルと面白さを堪能している。




中小企業静岡(2005年10月号No.623)