同組合主催による「駿河蒔絵展」が八月二五日から三一日まで、静岡市の新静岡センター二階ギャラリーで開催された。
組合員の作品およそ百点が展示即売され、期間中に延べ千五百人が来場した。
駿河蒔絵は金・銀などの粉をまきつけたり、卵殻や貝を貼って飾られる静岡の伝統工芸で、変わり塗りの多様さとデザインの斬新さが結合した漆器として知られる。雛道具や硯箱、花器、盆、アクセサリーなどを中心に、その用途も広がりを見せている。
会場には、華やかな化粧を施された重箱や皿、盆などが展示されたほか、インテリア用のミニ下駄や印籠、ブローチなどの小物も色鮮やかに並べられた。また、蒔絵師による作業の実演も披露された。
組合の大内理事は、
「新商品として取り組んでいるのが、トレーや皿。たとえば寿司業界と意見交換を繰り返し、寿司やさしみ等がより見栄えのする色や形を追求している」と組合の取り組みを語った。
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