寄 稿 
 視点・指導員の現場から 
 編集室便り 



くみあい百景




▲「官公需の仕事は確実に
 受注したい」と語る
 大塚理事長

補修工事に着目し受注確保

 組合事業について大塚理事長は「公営住宅の新築工事がほとんど無いため、転居時の表替え、裏返しの補修工事に着目。住宅供給公社より補修工事業者の指定を受け、受注の確保、拡大に努めている。
 共同購入は年間を通して実施。資材調達の利便性だけでなく、推進策として利用分量配当を実施し、組合員から好評を得ている。
共同宣伝は新聞の折込みチラシを年二回実施、一回に四十万部を発行。表替えや裏返しの意義とその時期、家の近くの業者の名前など、知ってもらう効果が大きい。
 年間を通しての共同購入、年二回のチラシ発行など、他地区と比べても積極的に組合員へのサービス機能は果たしている」と言う。
 この他、藤枝市・島田市の産業祭等への出展、県畳適格組合連合会や全国組織が行う畳普及事業、技能士養成事業に参画するなど、業界全体の振興に尽力している。

潜在需要掘り起こしを強化

 創立二○周年にあたる平成十二年一月に念願の組合事務所を新築。一階は事務所と倉庫、二階は和室を含む会議室になっている。「小規模な事業場は資材を買い置きする場所がない。注文してもすぐには間に合わない。そういう点で倉庫の効果は大きい。二階の会議室も全員が集える広さがある。
 今後については官公需の仕事を確実に受注すること。市・町で分離発注でないところもあり、ぜひ実現していきたい。組合員に対しては既存顧客の持つ潜在需要の掘り起こし、効率化と高齢化に対応する新鋭機械の導入、後継者育成などを勧めていきたい」と話す。
 創立二五年を迎えた昨年十一月、これまでの実績が認められ、中央会表彰式典において、優良組合として『知事褒賞』を受賞した。
 これを糧として、組合のモットーである「考える力」「行動する意欲」を一段と前面に打ち出し、積極的に事業を展開していく。



中小企業静岡(2005年1月号No.614)