「くみあい百景」 
 編集室便り 




情に触れ合う交流に感謝

日新協同組合

事務局長 佐藤 俊行

 縁があり静岡に赴任、組合にお世話になっている。静岡の地で生活を始め、早一年が経過した。転勤を命ぜられると、「仕事を行う上で大切な一つに、地域・人・会社を愛すること」の先輩方の教えを思い出す。
 その教えを守るべく、当地でのもっぱらの交通手段である自転車で地域散策を開始。
 四季折々の彩りや香りを肌で感じ、肝機能低下や中性脂肪の上昇を腹で感じ、清水地区主体に神出鬼没中である。
 また指導機関等の行事開催時は、多くの団体の方々とお会いできる機会であり、参加するのを楽しみにしている。今までの機関とは、一味も二味も違った切り口での交流から、皆様方の趣のある、また情に触れ合える、有意義な静岡での協同組合生活を送ることができている。皆様方に感謝申し上げます。


新設組合紹介


PTCヒーターを活用した製品開発に挑戦

協同組合PTC面状発熱体研究会

理事長 石岡 徹夫

 PTC面状発熱体の研究開発を目的とする異業種組合で、浜松市の自動車部品製造業や染色整理業、建築工事業など4社が加盟する。PTCは正温度係数(Positive TemperatureCoefficient)の略で、常に一定温度を保持する特性を意味する。これを利用して開発された「PTC面状発熱体」は理論上、それ自身が電流を制御し、温度調節の機能をもつことから安全でエネルギー効率の面でも優れているが、まだ実用化には研究途上の段階にある。当組合で目指すのは「短時間で温まり、省エネルギーで安全性の高い発熱体」で、寒冷地における融雪のための屋根材・壁材や床暖房へのニーズ地、農業や漁業、医療など様々な分野での可能性を追求する。
 初年度は活路開拓調査・実現化事業の補助金を活用し、商品の試作を行う。



中小企業静岡(2004年11月号No.612)