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 今月の表紙には静岡の代表的な伝統工芸品の一つである駿河竹千筋(たけせんすじ)細工の制作風景を扱わせていただきました。その指先からは伝統の技と職人の創作意欲が感じられます。細く丸く削られた竹ひごをしなやかに曲げ、竹の輪に組み込んでいく、その技法から生み出される形の多彩さが竹ひごの変化の妙。どの作品からも丸ひごのもつ温かさ、柔らかさが伝わります。
 全国には別府や北陸地方などの竹製品産地がありますが、他では平ひごを用いるのに対し、静岡では丸ひごを使うのが大きな特徴となっています。
 静岡の竹細工は江戸時代の初期に主として武士の内職として始まりましたが、竹千筋細工として、今日のような精巧な細工技術をみることになったのは、天保11年(1840年)岡崎の藩士・菅沼一我という人がに当地を訪れた折、その技術・技法を伝えたのが始まりといわれています。
 明治6年(1873年)のウィーン国際大博覧会には日本の特産品として出品され好評を博し、多くの製品を輸出。昭和51年には伝統的工芸品として通産大臣(当時)から指定を受けています。
 そして、現在も技術向上や新しい商品開発を図りながら、花器、菓子器、照明器具など多くの作品が作られ、全国の人々に親しまれています。 [敏]




中小企業静岡3月号(通巻580号)
発行人 井上光一
発行所 静岡県中小企業団体中央会
〒420−0853 静岡市追手町44−1
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中小企業静岡(2002年 3月号 No.580)