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再資源を活用して肥料〜健康食品まで

新工場で環境・生産両面をアップ

焼津ミール(協業)




▲焼津ミール(協業)の新工場(右)と事務所(左)
       土地 4,954平方メートル、建物2,019平方メートルに及ぶ。





▲工場の内部

 現在は「環境と再資源活用の時代」。その先進組合の一つといえる焼津ミール(協業)の新工場と事務所が完成し、二月十一日、新施設で修祓式を、ホテルアンビア松風閣で竣工祝賀会を行った。
 当組合は、昭和四〇年に設立。現在、組合員九社で水産加工業者から発生する残さい(魚腸骨)を処理し、それを利用した新たな製品開発を行っている。
 DHA用魚油、土壌を活性化する液体肥料などに加え、平成七年には一般向け健康補助食品として天然カルシウムを豊富に含んだ「喘快(ぜんかい)」を、昨年は、紋甲イカとカツオを主原料とした新商品「カントール」を開発している。
 しかし、前工場の狭隘化、より高付加価値製品が見込まれること、そして、今後ますます厳しくなる環境規制に備えて、先行投資を含め全面移転を行ったものである。
 新工場は焼津市田尻の焼津水産加工団地に、鉄骨造り平屋建てで建設。(協)水産パークヤイヅ(組合員七名)の一員として進出した。総事業費は約二八億円。うち、九億円について高度化資金を活用している。
 祝賀会で長房光一理事長は、「組合も今年で三六年を迎え、新工場竣工とともに今後とも役職員一同、がんばって事業に取り組んでいきたい」と挨拶。
 食品廃棄物リサイクル法が四月から施行される中、最新設備を施し、環境、衛生管理に万全を期すとともに、低温乾燥などにより製品品質アップを図って行く。


中小企業静岡(2001年 3月号 No.568)