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▲炭の効用を語る西村理事長

地域密着型組合の情報発信

 その他、コンクリートブロックに混入するために焼かれた炭を有効に利用するために考えられた床下調湿・脱臭材。床下の結露による水滴発生を防止し、カビの発生やにおいを抑え、シロアリのすみ難い環境を作る。また、炭・蕎麦殻・お茶と日本に古くからある素材を混ぜた枕。炭から発生するマイナスイオンにより寝ている間に脳をリラックスさせ、不眠、頭痛、肩こりにも大きな効果が得られるという。その他にも「炭」一グラムの表面積は約三百平方メートルといった特性を生かして様々な商品の研究開発に取り組んでいる。
 新製品の研究と並行して、製品のPR戦略も検討されている。近いうちに組合ホームページを立ち上げ、「炭れブロック」などの新製品の紹介や地域の状況を併せた情報発信を行う予定。



二一世紀型の組合活動

 「間伐材の有効利用を、と考えて作った炭入りのブロックが水に濡れて『すみれ色』に変わったのも何かの縁。春野と『すみれ』は切っても切れない間柄。環境問題が重視される現代にピッタリあった製品」と、組合の青年部時代に地域興しの一環として、春野町と宝塚の関係を積極的にPRしてきた西村理事長が「炭れブロック」への思いを語る。
 「今までの組合活動は、個々の企業経営を助けることだった。これは、非常に大切なこと。しかし、二一世紀の組合活動には、これまで以上に多くのことが求められる。地域の人々と、地域を守るために何ができ、何をすべきか」これを組合運営の基本姿勢に考えていきたいと理事長は話す


中小企業静岡(2001年 7月号 No.572)