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 「くみあい百景」 
 編集室だより 



くみあい百景




▲沼津セントラルパーク計画の
 中心を流れる狩野川の岸辺

地域に密着した事業を展開

 事業は「広告関連のコンサルタント業務及び運営業務の共同受注及びあっせん」等。総合広告代理店に負けない充実したサービスとコンサルティングにより行政や関係団体と協力して、地域の活性化に貢献していくことが目的である。
 初年度は四ヵ月間と短かったこともあり、事業に欠かせないイベントプランナーとしての資質の向上を図る研修会を三回開催。地域イベントのあり方、その成功事例、沼津市の地域振興ビジョン等について学んだ。
 二年目となった十五年度は、共同受注の実績をあげながら、定例会で一年をかけて事業目標を確立してきた。土屋理事長は「定例会を毎週火曜日、朝六時から一年間行ってきた。夜遅い業種の我々だが、あえてその時間で行った。結果は上々で、意思の疎通も図れ、組合員のやる気も再確認できた」と言う。
 受注実績は、沼津市が総合計画、中心市街地活性化計画として先導的に取り組む狩野川の水辺を生かしたまちづくり「セントラルパーク計画」の一環で、十五年十月から毎月第三日曜日に開催される「狩野川楽市」。
 組合では、実行委員会に共催してイベント企画を担当。十六年度も市が予算を計上、組合が引き続き企画を担当していく。 
 また、沼津観光協会が発行した公認ガイドブック「沼津deナイト」の編集や昨年八月、狩野川右岸階段堤で行われた「ぬまづサマーガーデン」のライブの企画・運営。さらには沼津ひもの職人センター協同組合が中央会補助事業で行った調査開発等支援事業「干物市場の創出を目指した差別化戦略の調査・研究」におけるマーケティング・コンサルタント事業等である。


▲「地域の活性化に参画し
貢献していきたい」と語る
土屋理事長

地域の活性化を企画・提案

 課題と今後の方針について土屋理事長は「行政、民間の双方からバランスよく受注できればいいが、当面は沼津市の活性化事業に参画できるよう努力したい。その点で行政との取り組みをどうしていくかが課題。今年は『セントラルパーク計画』の市の考え方に基づいて様々なプレゼンテーションを仕掛けていきたい。また今後、沼津港の開発計画等にも関わっていけるよう検討していきたい。
 民間については展示見本市等イベント企画、コンサルタント業務を増やしていきたい」と抱負を語る。
 地方においても、大部分が大手の総合広告代理店に発注されてきた広告事業。地元の良さを知り尽くした我々の手で…との組合員の意志は強い。そんなプロフェッショナル集団の今後の活動が注目されている。



中小企業静岡(2004年5月号 No.606)