静岡県の労働事情
21年度 中小企業労働事情実態調査結果の速報

労働時間について

規模が大きくなるにしたがい残業が増加

従業員（パートタイム労働者を除く）1人当たりの週所定労働時間は、「40時間」が47.1％と最も多い（図表7.）。

規模別では、「週40時間以下」とする事業所の割合は、「1〜9人」74.1％、「10〜29人」88.3％、「30〜99人」94.0％、「100〜300人」98.3％と、規模が大きくなるほど高くなっている。

業種別では、「40時間超44時間以下」との回答事業所のうち、「製造業」では6.1％、「非製造業」では16.1％となった。

図表7.　週所定労働時間（静岡県 計）

従業員1人当たりの月平均残業時間は11.57時間で、前年に比べ、0.66時間減少した（図表8.）。

規模別にみると、「1〜9人」が4.65時間なのに対し、「10〜29人」で9.23時間、「30〜99人」で15.86時間、「100〜300人」で19.33時間となり、規模が大きくなるほど残業時間は長くなる。

業種別では、「運輸業」が28.07時間と最も長く、次いで、「印刷・同関連」、「情報通信業」（19.00時間）の順となっている。「残業なし」が多いのは、「小売業」（60.6％）、「繊維工業」（60.0％）で6割を超えた。

図表8.　月平均残業時間（静岡県 計）

有給休暇の平均付与日数は、15.12日で、前年度と同数であった。

規模別には、「1〜9人」が13.90日、「10〜29人」が15.12日、「30〜99」が15.57日、「100〜300人」が15.48日となっている。

業種別では、「製造業」の15.40日に対し、「非製造業」は14.84日であった。

付与日数区分をみると、「15〜20日未満」の53.9％が最も高く、次いで「10〜15日未満」の22.1％、「20〜25日未満」の15.1％の順となっている。

一方、有給休暇の平均取得日数は7.44日で、前年度の7.49日より減少した。

業種別には、「製造業」が7.56日と「非製造業」の7.32日を上回った。

取得日数区分では「5日〜10日未満」が42.6％で最も高く、次いで「5日未満」の26.4％、「10〜15日未満」の22.9％の順となっている。