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景況ウォッチ

(21年10月の情報連絡員月次景況調査より)

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、在庫数量のみ前年同月を上回る傾向。売上高、収益状況、業界の景況にて
−70.0を下回る厳しい状況。また取引条件にて直近10年で最も低い値となった。

前月の値との比較では、売上高など5項目で値が上昇し、悪化幅縮小。一方で在庫は増加、取引条件、資金繰り、業界の景況は減少し、年末に向け一層の経営環境の悪化が心配される。

業界の声

対象17業種より抜粋

[食料品] 浜松市
前月に引き続き、売上が減少。年末に向け、今後の売り上げを期待したいが楽観視できない。
[木材・木製品] 静岡市
受注は相変わらず弱く、秋需の勢いは見られない。10/1施行の「住宅瑕疵担保履行法」が住宅着工数に影響しそう。
[一般機器] 浜松市
一部で回復の動きがあるものの、依然として余剰設備を抱えており、設備投資が上向く気配は感じられない。
[商店街] 三島市
消費者の買い控えにより販売価格を値下げしたが、売上高は減少。在庫は若干の減となったが、収益はいま一つの状況。客足が増える対策と考えてはいるが、簡単にはいかない。
[運輸業] 静岡市
機械、自動車、食品・飲料関係などほとんどの荷主企業で荷 動きが低迷。燃料価格も値上がりしており、収益状況は厳しい。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。