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ビジネスレポート

「沼津魚市場 INO」がオープン 
新たな観光拠点として期待高まる

沼津魚類協同組合

観光スポットとしても注目される「INO」。2階の見学用通路からは、競りの風景を見ることができる(下)

沼津魚類協同組合(勝亦一強理事長)が計画を進めていた水産複合施設「沼津魚市場 INO(イーノ)」が沼津市千本港町の沼津港内に完成し、昨年11月27日、竣工式を行った。

同施設は、県東部地域の拠点市場「沼津魚市場」の機能強化や拡充を目的に、国や静岡県、沼津市の補助など総工費約12億4000万円を投じて建設したもので、卸売市場は沼津魚市場(株)が組合から借りて市場運営を行う。

名称の「INO(イーノ)」は、海の男たちを見守るギリシャ神話の女神にちなんだ。

施設は、鉄骨2階建て延べ床面積7697平方メートル。1階は卸売場や水揚選別所、低温室の荷捌き所などHACCP対応の最新システムを導入した市場スペース、2階は競りの風景を見学できる見学用通路や富士山が望める展望デッキ、新鮮な魚料理を味わえる飲食エリア「魚食館」など観光機能が充実する。

夜は内部の照明により、施設全体が「光の箱」となり、隣接する展望水門「びゅうお」と一体で沼津港の夜景を形成。新たな観光スポットとしても注目される。

午前5時から入場でき、展望デッキと飲食エリアは午後9時半まで営業する。

組合では、「食の安全・安心に配慮し、万全の衛生管理を施している。ここを核に沼津地域の発展に寄与していきたい」としている。