十月二二日〜二五日にかけ、技能五輪しずおか'99・第三七回技能五輪全国大会が開催された。
三七回を数える同五輪も地方で開催されるようになって間もないこともあり、本県で開催されるのは初めて。ツインメッセ、ポリテクセンターなど静岡市内の四会場で、ものづくり日本一をかけて、日頃の鍛練の成果を競い合った。
競技職種は三一種目。旋盤や機械組立て、板金など金属が相手のものから左官、大工、石工、造園・建具など自然素材を扱うもの、さらに美容や洋裁、メカトロニクスなど、その内容は多岐にわたる。本県からの二四職種一二七人を含め、全国から集まった七二七人の選手は、それぞれの県や会社の期待を背負いながらも慌てず、動ぜず、流れるように作業をこなしていった。
本県代表はフライス盤など六職種で金メダルを獲得。このほか、二位に六人、三位に十人、敢闘賞に二九人の合わせて五一人が入賞し健闘した。
金メダリストは、広告美術・大塚真氏、フライス盤・山田芳行氏、造園・渡辺治寿氏、日本料理・三沢崇典氏、西洋料理・佐藤吉宏氏、洋菓子製造・木下幸一氏の各選手。
また、四日間の期間中、主催者の予想を越える六万五千人が入場し、関心の高さを示すとともに、ものづくりの未来に光を与えるものとなった。
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