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▲多様化する消費動向をにらんで、
熱のこもった商談が展開された。
なお、最終日の11月3日は一般公開日とされ、
家族連れでにぎわった。
上:家具メッセ 下:仏壇・仏具メッセ
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新作の見本市「KAGUメッセ'99神楽月」と「仏壇・仏具メッセ'99」が十一月一日〜三日まで静岡市の「ツインメッセ静岡」で同時開催された。
北館の「KAGUメッセ」では、組合員五六社がリビング、ダイニング、鏡台など約二千点を展示。組合が掲げる「多面鏡発想〜いま、静岡の家具は、個性化する消費者を魅せる多面鏡へ」のコンセプトのように多様化・個性化するライフスタイルに応える家具づくりへの苦心がみられた。
出展家具は自然、健康志向から、自然塗料、むく素材などナチュラル感覚を生かしたものが多く、一方でOA機器の収納やデザインに配慮した製品も目立った。
南館の「仏壇・仏具メッセ」では、「咲かせます二〇〇〇年」のテーマのもと、組合員十七社、協賛九社が千五百点を出展。
ここ数年、主流の黒系統製品は海外からも大量に輸入されていることから、その差別化のとして、和木などを使った明るい茶色形の製品やインテリア調の物も増えている。また、重厚な作品から住宅事情を反映したコンパクトなもの、燃えない新素材によるものまでその作品も多様化している。
家具、仏壇・仏具両メッセの同時開催は四回目。いずれも次代を見据えた新しい試みに挑戦しながらも、その根底には伝統に培われた職人の技と感性が活かされている。