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増田恭子
富士宮駅前通り商店街
振興組合理事長
女性の感性で
商店街活性化に取り組む
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「女性の時代」といわれて久しい。
組合においても中川根町の主婦たちが地元のヘチマ水を原料に
化粧品の開発と販売を行う(企)ニートリィ、
障害者と健常者が自然食品を製造し、
菊川周辺地域に販売しているぞうさん(企)など、
女性の感性や経営感覚を取り入れ、成功している事例が出ている。
しかし、全体的にみると、そうした例はまだ少なく、
さらに女性が理事長をつとめる組合となると、
地域振興や福祉関連目的の企業組合、
芸妓等女性で構成される組合など十数組合に限られる。
そうした中、この六月に富士宮駅前通り商店街振興組合では
理事長に増田恭子さんが就任。
今回その、チャレンジぶりを取材した。
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地元の商店街マップ「きてみてちょ」を作成
―生まれも育ちも富士宮とお聞きしましたが、商店街の活動状況を教えてください。
増田 富士宮駅前通り商店街は、富士宮駅から南北に約一五○メートル、東西は約二〇メートルとコンパクトな地域で組合員四二名が活動しています。買い回り店が多く、平日は年配者と主婦、土日は家族連れで賑わっています。従業員の減少や大型スーパーの進出など苦しい面もありますが、毎月十六日に開かれる「十六市」をはじめとして、お客様の期待を肌で感じるたびに次回の企画にも力が入ります。
―このイベントのきっかけは何ですか?
増田 五年前に商店街のおかみさん達が自主的に接客に関する勉強会を開催したのが始まりです。その後二年前に市の商店会連盟の委員会に組合代表として女性三人が参加。各地に視察に伺い、商店街マップの重要性を認識して、自分達の街を店主の人物像を混えてマップとし、是非お客様にPRしようと思い立ちました。中心市街地活性化策として商店街マップ「きてみてちょ」が作られた記念の祭り市が立ち、それをこの私達“おかみさんの会”が引き受け好評を博した事で「十六市」として毎月十六日に開くことが決まったのです。それから一年以上、打ち合わせや大忙しの当日、反省会という毎月のサイクルの中で、おかみさんたちの間では信頼感と仲間意識が芽生え、「市」の日が待ち遠しい程楽しく感じています
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