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■実はCMソング!「ちゃっきりぶし」

作詞 北原白秋
作曲 町田嘉章


茶どころ静岡の代表的民謡といえば「ちゃっきりぶし」。県内の民謡で最も人気のあるといわれるこの歌は、実は元々、今でいうCMソングとして作られた。誕生は昭和2年。静岡電鉄(現静岡鉄道)が沿線に建設した狐が崎遊園地(清水)の開園記念歌として、当代随一の詩人・北原白秋に作詞を依頼した。
ところが、白秋は連夜の豪遊。担当者をやきもきさせたが、ある晩「明日はきゃあるが鳴くんで雨づらよ」と老妓がポツンといった言葉にヒントを得て、一気に書き上げたという。実は白秋は、「はやし言葉」に苦心していた。



■農兵隊の行進曲として広まった農兵節(ノーエ節)


農兵は江戸末期、兵力不足を補うため、幕府・諸藩が農民を徴集して組織した兵隊。
三島の民謡として全国的に知られている農兵節は、幕末、韮山代官江川太郎左衛門が幕府の許可を得て調練した農兵の唄に採用したものといわれている。「富士の白雪、朝日でとける…」は古くからの有名な文句で、駿河では馬子唄に、諸国では田植え唄、盆踊りなどに唄われていた。


中小企業静岡(2001年 7月号 No.572)