水上 |
限りなく民間に近いとはいえ中金は、政府系金融機関には違いない。
その特徴はどのように考えたらいいんですか?
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斉藤 |
政府系金融機関の中でも、商品の品揃えが豊富というのが特徴です。
設備資金、運転資金、それも長期、短期もちろん手形割引といった企業が必要とする資金需要にすべて応えることができる。
また経営相談も含め、お取引先の多様なニーズに対応できる。これが中金の特徴だと言えると思います。
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水上 |
もう一つ、預金、債券の引き受けもしているでしょう。(笑い)
岡本支店長はどうですか?
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岡本 |
地元の銀行さんも含め皆優れたものがある。
その中で中金らしさというのは、全国組織ということだと思います。
そこで培ったノウハウをお客様に提供できるというのが強みかなと考えます。
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水上 |
おっしゃること良く分かりますよ。
でも、ちょっと宣伝が足りないかな、と感じるのは…(笑い)
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岡本 |
たしかにPRの下手な点もあるかもしれませんが、他行と違うそんな特徴を売り出していきたいと思います。
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水上 |
ここに来て、組合の運営もなかなか難しい局面があります。
金融は別として、中金としては、組合の活性化ということでどんなお手伝いができるとお考えですか。
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岡本 |
中金の本部に専門セクションがあります。
そこでの全国の有効事例などを私どもなりに吸収して、組合に提供していくことができると考えております。
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斉藤 |
同感ですね。
現在も本部の協力を得て各支店で組合の事務局長さんとの定例会議を開催しております。
やはり、組合が抱える問題とか悩みを私どもも共有して解決に当たるというのが大切だと思います。
難しい問題もありますが、中央会さんと一緒になり、組合を良くしなければ、中金も良くならないわけですから。
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水上 |
各理事長もそれぞれの悩みを抱えながら運営をなさっている。
やはりトップとして引っ張っていく時代だと思うのですが。
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斉藤 |
ですね。
でも、それぞれ会社のトップが集まっている訳なので、理事長だけ突出しちゃいけないという部分もあり、なかなか難しい。
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岡本 |
難しい時ほど、決断力のあるリーダーというのは必要ですよね。
優柔不断というのが一番こまる。さらに傷口を広げることもある。
組合の総意をまとめリーダーシップを発揮する理事長というのが今必要だと思います。
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