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事務局 多士済々

家具業界の“スポークスマン”に徹し、静岡産地をアピール

静岡県家具工業組合
井出徹専務理事

「私は “家具産地静岡のスポークスマン”」。こう言い切る。

輸入家具の増加や婚礼家具需要の減少。そして消費者のこだわりや嗜好の多様化 ―。

全国屈指の家具産地静岡は今、岐路に立つ。

「価格面では、安価な輸入品に対抗できないことは明らか。ものづくりの原点である商品のハイクオリティ化を進めることで、付加価値を高める。その集積が静岡ブランドを形成する」と組合が進む方向にブレはない。

「もうひとつ」と話を継ぐ。

「静岡が家具の産地であることは意外と知られていない。食品分野では定着した “地産地消”を家具でもアピールし、まずは知って頂くことから始めたい。そして使うことでその良さを実感して頂きたい」。

55回の歴史を刻む“シズオカKAGU”メッセに加え、昨年度から国の「JAPANブランド育成支援事業」に取組み、産地をPRする。

「“NIPPON SENSE”プロジェクトと銘打ち、静岡ブランドを国際市場にも通用する真のグローバルスタンダード商品に育て、国外にも打って出よう、と3年計画で取組んでいます。フランスで開かれる世界最大規模のインテリア・生活雑貨の総合見本市 “メゾン・エ・オブジェ”への出展も検討中です。ぜひ期待して下さい」。

昭和61年、組合事務局に入り、静岡で開催された業界団体の全国大会やその青年部の全国大会の事務局を経験した。

「静岡で全国の業者が一堂に会するのは数10年に1度のこと。それを2回経験した。開催県としてミスは許されないと気を引き締め、事務を執ったことは大きな財産」。

趣味は城郭巡り。県内はもとより、県外にも足を伸ばす。

「印象に残るのは、県外では松江城、犬山城、佐賀の唐津城。県内では二俣城址、金谷の諏訪原城址、沼津の興国寺城址。近い将来、福井の丸岡城や愛媛の宇和島城を訪ねてみたい」。