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特集

第53回中小企業団体静岡県大会
活かせ!地域資源 〜組合の力でビジネスチャンスを〜

組合関係者はじめ行政、産業支援機関、商工団体など500人で埋まる静岡市のしずぎホール「ユーフォニア」

第53回中小企業団体静岡県大会が10月17日、静岡市のしずぎんホール「ユーフォニア」で、組合関係者はじめ行政、産業支援機関、商工団体など500人が出席し、開催された。

「活かせ!地域資源〜組合の力でビジネスチャンスを〜」をテーマに、地域資源活用への取組みが中小企業にとって新たなビジネスチャンスであること、そしてその取組みに対し組合が果たすべき役割について提言を示す大会となった。

大会は2部構成で行われ、第一部では、商工四団体による中小企業支援対策を求める8項目の大会決議が、続く第二部では大東文化大学経営学部 熊沢孝教授による基調講演、企業組合富士宮・食のひらめき会、富士宮駅前通り商店街振興組合の理事長を務める増田恭子氏(中央会理事)より地域資源活用への取組みが報告された。

これを受け、中央会の山口正藏専務理事が、地域資源活用における組合の果たすべき役割について提言した。

第一部 商工四団体総決起静岡県大会

商工四団体総決起大会では8項目におよぶ決議文が採択された。左から県商店街振興組合連合会 永田正明理事長、県商工会連合会 小倉忠一会長、県商工会議所連合会 松浦康男会長、中央会 井上会長、決議文を朗読する県商工会青部連合会 池谷和正会長。

中央会
井上光一会長

静岡県
花森憲一副知事

静岡県市長会
桜井勝郎島田市長

関東経済産業局
諸岡秀行産業部長

中小企業成長力底上げ戦略の確実な実現など8項目を採択

開会にあたり井上会長は、

「地方の時代といわれ久しいが、地方の経済や雇用に大きく貢献する中小企業の多くはその恩恵を受けるに至っていない。中小企業が元気を取り戻すことで、本当の意味で地方の時代が到来する。今大会を通じ、身近にある地域資源を再発見するとともに、英知を結集して、新たなビジネスチャンスを切り開くきっかけにして頂きたい」とあいさつした。

次いで、県商工会議所連合会や県商工会連合会、県商店街振興組合連合会、中央会による商工四団体総決起大会を開催。

中小企業の成長力底上げ戦略の確実な実現や地域資源活用による独自性ある事業展開の推進、住民の生活基盤となる地域商店街・中心市街地の活性化など、8項目におよぶ決議文を静岡県商工会青年部連合会池谷和正会長が朗読し、採択された。

一、地域の実態に合わせた、中小企業の成長力底上げ戦略の確実な実現

一、産学官の連携強化を図り、地方の時代に即した新たなものづくり・人づくりや、地域資源の活用による独自性のある事業展開の推進

一、地域住民の生活基盤となる商店街及び中心市街地の活性化と、広域的視点に立ったコンパクトで賑わいのある街づくりの実現

一、予期せぬ事象に備えた、防災対策・環境対策の着実な準備と対応

一、中小企業の経営活動を活発化させるため、事業承継円滑化を始めとした中小企業関係税制拡充への活動強化

一、静岡県経済の活性化及び観光振興のための、富士山静岡空港の整備・利活用の促進

一、高速道路、高規格道路整備の早期実現のため、道路特定財源の一般財源化反対に向けた活動強化

一、地域経済の活性化に向けた、商工会議所・商工会・商店街振興組合・中小企業団体中央会の組織機能や支援事業の強化