静岡県中小企業団体中央会Shizuoka Prefectural Federation of Small Business Associations. |
昭和43年10月1日 |
CHUOKAI MONTHLY 2007 November No.648 第53回中小企業団体静岡県大会
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(企)富士宮・食のひらめき会 増田恭子氏(中央会理事) 関連リンク |
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皆の力で掘り起こす「やきそば」に着目したきっかけは、中心市街地の賑わい復活への思いからだ。8年ほど前の富士宮市は、中心市街地からの大型店の撤退に加え、JR富士宮駅近隣に大型ショッピングセンターが進出し、中心商店街は停滞ムードに覆われていた。危機感をもった市が音頭をとり、行政、商業者、市民一体となった市街地の賑わい復活を目指した取組みに着手。1年をかけて市内の文化財、観光資源、食文化等の掘り起こしや白熱した議論を通じて辿り着いたのが「やきそば」だった。 「やきそば」の暖簾を掛け商売している店が200店以上、製麺業者3社あることに加え、富士宮のやきそばには独特の具材や食感があることも判明。そこで「富士宮独自の食文化やきそば」をまちづくりに繋げようと「やきそば学会」を立ち上げ、メンバーが市内のやきそば店を食べ歩き、「富士宮やきそばマップ」を作成した。これがマスコミに大きく取り上げられ、やきそばを求め富士宮を訪れる観光客が急増した。 地域資源活用には人的ネットワークが不可欠地域資源=やきそばをきっかけに、富士宮が全国区の知名度を得た一方、突然マスコミに大きく取り上げられたことで、地元の業者や市民は周りで何が起きているのか分からず、世の中の動きに流されていたのも事実。組織や個人の連携もなく「富士宮=やきそばの街」というイメージが一人歩きした。 そこで地域資源を活用した地域の活性化には、地域を知り、その土地に合った組織=人的ネットワークが不可欠であることを痛感した。 全国を相手に地域を売り込む富士宮市では「フードバレー構想」を掲げ、豊富な食の資源を活用した産業の振興を図っている。これに応え、設立したのが「企業組合富士宮・食のひらめき会」だ。組合では、各地のイベントに出向いて富士宮の特産品の受託販売や富士宮やきそばの実演販売を展開。単にやきそばを作って売るのではなく、地域の食材にこだわり「富士宮を売る」ことこそが地域の魅力を発信することにつながる。 |
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中小企業静岡(2007年11月号 No.648) |
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